どのチームにも競争はあるが、大竹は球界屈指の選手層を誇るソフトバンクにいた。恩師は、不安と焦りを抱える大竹の姿を鮮明に覚えている。

「年末に済々黌のOBが集まるイベントがあるんです。大竹も毎年必ず顔を出してくれるんですが、そこでよく『ストレートを速くしないと……』って話していました。あの大竹でもプロの世界は厳しいのか。そう思った時期もありましたね」