ブレイクする兆しは何度もあった。なのに、チャンスを掴めそうなところで突如壁にぶち当たる。技術以前にメンタル面で問題があるのでは……、などと囁かれることも少なくなかった。たしかに田中は生真面目すぎるほど真っすぐな性格だと言っていい。期待に応えられない自分に、不甲斐なさは当然感じていただろう。プロに入って最初の数年間で、彼の笑顔を見た記憶は殆どなかった。
「笑顔の記憶はほぼない」「最近は冗談を口に…」日本ハム移籍・田中正義の“もがき苦しんだ”6年間…現地記者の本音「期待、いや祈っていた」
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