「ケガで離脱したのは自己責任」と、倉本はあくまで自分を責める。ファームで過ごした日々、戦いのステージから遠い場所に居ては何にもならないことを痛感していた。それなのに――。22年5月8日、倉本はまた頭から飛び込んだ。広島戦の6回、0-15と大きく突き放されていたなかでのプレーだった。尋ねずにはいられなかった。1年前、ケガをしたじゃないか。どうしてまたヘッドスライディングをしたのか。しかも、大敗している状況で。